クルマエビの生殖腺刺激ホルモン(GnRH)を探索するために、次世代シークエンサーを用いたRNA-seq解析を行った。相同性検索の結果、解析したデータの中にはアメリカザリガニGnRHと相同性を有するコンティグは存在しなかった。しかし、GnRHスーパーファミリーのメンバーであるコラゾニン、赤色色素凝集ホルモン(RPCH)、脂質動員ホルモン・コラゾニン関連ペプチド(ACP)の配列が存在した。それら3種類のペプチドを化学合成し、クルマエビに投与したところ、11個体中の2個体で成熟した卵母細胞が観察された。この結果より、コラゾニン、RPCH、ACPのいずれかがクルマエビのGnRHではないかと考えられた。
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