農政改革下における担い手育成支援と地域営農システムに関して、主に農地中間管理機構を活用した取り組みに関して、その実績と制度設計上の課題に関して取りまとめた。担い手の構造変動と水田大規模経営の展開方向を整理する中で、雇用型・複合型大規模化が進むとともに、6次産業化を含む生産関連事業への事業範囲の拡大が確認できた。こうした担い手の経営展開を支えるためには、中間管理機構による農地集積支援のみでは限界があり、農地管理、雇用管理、6次化の推進、販売戦略による補完が必要であり、関係機関を巻き込んだ地域一体的農業支援システムの確立が必要である。
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