本研究では、先ず次のように東アジアにおけるハラル認証システムの実態把握に努めた。(1)日本では、イスラム圏からの観光訪日客への対応からハラルの認証制度が着目されるようになった。日本の独自性に考慮した認証制度の検証が必要である。そのため、東京都内のA社を対象としてローカルハラル認証を調査した。(2)中国のハラル(清真)食品の認証システムは、日本ではまったく知られていないので、実態調査に務めた。韓国では、ハラル認証の実態を明らかにするためソウル市内のハラル認証機関、ハラル食品販売店舗、モスク等を訪問調査した。以上の調査結果から、日本、中国、韓国で情報の共有が必要であることを論じた。
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