ネパールとバングラデシュでの農村調査により、中位階層から始まった海外出稼ぎが、現在は底辺に近い社会・経済階層にまで広がっていることが明らかになった。ネパールでは、広範な海外出稼ぎが、低カーストの社会的抑圧からの解放や、2015年の大地震からの復興に重要な役割を担うと考えられる。バングラデシュでは、多額の送金が地域経済の活性化と雇用創出につながっている。 イランでの農村調査により、干ばつや過剰な地下水利用による水不足のため疲弊する農村で都市部への移住が増加する中、その間隙を埋めるように隣国アフガニスタンから多数の労働者が流入し、農業労働力の重要な担い手となっていることが明らかになった。
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