本研究では,クリンカアッシュの粒径組成と窒素・リンの吸着能との関係を明らかにした。フルイを用いてクリンカアッシュを6種の粒径に区分し,これらの混合割合を調整して粒径組成が異なる11種類のクリンカアッシュを作成した。そして,カラム試験によって,窒素・リンの吸着能を検討した。そして,クリンカアッシュの窒素・リンの吸着能は粒径の小さいものに限られることが明らかになった。 吸着試験で使用したクリンカアッシュを水田土壌に混入し,コマツナの栽培試験を行ってクリンカアッシュに吸着した窒素・リンの更なる再利用法を検討した。そして,クリンカアッシュを混入することで,コマツナの成長速度が増すことを明らかにした。
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