青果物の鮮度を低下させる空気中の低濃度エチレンを選択的に吸着したのち、短時間のプラズマ照射で一気に分解する高効率プラズマ触媒システムを構築した。シリカコーティングと銀担持を行ったメンブレン状触媒管を作製し、管状プラズマ反応器に設置したところ、周期的プラズマ照射によるエチレン分解の速度は約4倍に増加した。 また、装置の大型化に向けて平板積層型プラズマ触媒反応器の開発も行った。電極表面にシリカコーティングを行うことにより表面積は増加し、プラズマ放電の均一性も向上した。さらに空気中のエチレンを吸着・濃縮するための平板メンブレン状触媒も作製した。現在、これらを組み合わせて装置を構築している。
|