本研究では、微生物が形成するバイオフィルム(BF)に対し、超微細気泡混合水(NBW)を用いた効果的な除去方法について検討した。NBWによるBF除去について、水道水との比較を検討したが、除去効果にほとんど差は認められなかった。さらに、NaClOの処理濃度低減を目標として、NBWとの併用を試みた結果、有効塩素濃度100ppmの水を原水とするNBWは、250ppmのNaClO水溶液と同等かそれ以上のBF除去効果を有することが確認でき、このような除去・殺菌効果は、細胞外多糖類等によって形成されるBFの構造的な特徴が大きく影響を及ぼしていることが示唆された。
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