多孔質のセラミックと透明の塩ビ管、シリコン栓で作成した模擬植物を使い、植物環境を計測する手法を開発した。模擬植物の指示値は塩ビ間内の水位低下量である。セラミック板で作成した模擬植物(葉)を空中に吊すと、ポテンシャル蒸発量が測定できた。ポーラスカップで作成した模擬植物(根)を土壌に挿すと、指示値は土壌の吸引圧の指標となった。植物の近くに模擬植物(根)を挿すと、植物が受けている水分ストレスの指標となった。ポーラスカップとセラミック板を組み合わせた模擬植物(根+葉)は実際の植物と同様に、葉に相当するセラミック板から水が蒸発し、それを補うために根に相当するポーラスカップから土壌中の水が吸水された。
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