消費者の野菜などの内部品質に関する強い関心及び要望に応えるだけでなく,品質向上のための生産管理技術の確立のためにも,本研究は,それらの内部品質にかかわる硬度,糖度,機能性成分の見える化について,分光計測による非破壊的な評価方法を確立することを目的に行った。 その結果,以下のような基礎知見を得た。ハイパースペクトルカメラによる分光計測データを基に,非破壊的に野菜等(ニンジン,アスパラガス,タマネギ,リンゴ)の硬度や機能性成分(粗繊維,カロテン,リコピン,アントシアニン)などを推定することの可能性が示唆され,その分布の見える化については,更なる精度向上のための検討が必要であることを確認した。
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