研究課題/領域番号 |
26450362
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
高橋 一義 長岡技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00332651)
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研究分担者 |
入江 博樹 熊本高等専門学校, その他部局等, 教授 (70249887)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | リモートセンシング / ラインレーザスキャナ / 草丈 / 無人航空機 |
研究実績の概要 |
水稲群落直上からのレーザスキャナ計測により,水稲生育量(たとえば草丈,茎数)を推定するSUAVベースの生育測定システムの試作および生育度測定アルゴリズムの検討を目的として以下の内容を実施した。 (1)地上観測 SUAVシステムに搭載する小型・軽量レーザスキャナによる野外実験設備(水田上空に設置したレーザスキャナを移動させるモノレールと,レーザスキャナを一定速度で移動させる装置を開発)を構築し,レーザ照射面角がことなる計測データの取得を試みた。しかし,観測期間(約1ヶ月)の中盤に,台風による強風により野外実験設備が利用不可となり,野外実験の継続を断念した。 (2)SUAVベースの生育測定システムのプロトタイプ改良 前年度に検討したSUAVベースの生育測定システムのプロトタイプへ2台の小型レーザスキャナを取り付け,Dualレーザ走査面角をもつSUAVベースシステムを開発した。このシステムによる試験計測を複数回実施し,水稲の三次元点群データが取得されることを確認した。また,浅いレーザ走査面角では,三次元点群の空間密度が低くなることから,斜め走査面角の調整が必要であることが判明した。なお,手動によるUAVの操縦では,飛行速度・高度を一定に保つことが容易でないため,次年度は,UAVを自動飛行させる機能を利用する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
野外実験装置が台風による強風で利用不可能となり,当初通りの実験データが取得できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
地上観測においては,水田上空に設置するモノレールの長さを10m程度に抑え,レールを支える支柱を増やすことで強風対策を実施する。また,レーザスキャナ移動装置の剛性度を向上させ,モノレールの歪みによる移動不可現象を低減する。 SUAVベースの生育測定システムのプロトタイプ開発では,手動によるUAV操縦からWaypointを用いた自動操縦へ切り替えることで,より広範囲の計測データを安定して取得できるような機能を利用する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度末に投稿した論文の掲載料。
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次年度使用額の使用計画 |
投稿論文の掲載料として利用する予定。
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