非測量水準のレーザスキャナ(LRF)を搭載するUAVシステムの試作と並行して,水稲の点群データ解析に基づく草丈推定アルゴリズムの妥当性を地上実験により検討した。地上実験では,LRF点の鉛直距離1%tileと95%tileから算出した植生層高さ(rD)を草丈(H)へ変換し,推定誤差4cmを達成した。なお,レーザ入射角が30度を超える計測領域では,Hの増加に対しrDがほぼ変化しない現象を確認した。試作UAVシステムによる低高度からの水田計測では,草丈の推定誤差7cmを達成した。地上,UAV実験を通じて,広域の草丈推定の実現に向け、局所的な生育ムラを考慮したアルゴリズム検討の必要性を認識した。
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