研究課題/領域番号 |
26450396
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研究機関 | 国立研究開発法人農業生物資源研究所 |
研究代表者 |
矢用 健一 国立研究開発法人農業生物資源研究所, 動物生産生理機能研究ユニット, ユニット長 (40343967)
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研究分担者 |
石田 三佳 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, その他部局等, 主任研究員 (10391369)
桑原 正貴 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (30205273)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 睡眠状態 / 脳波 / 眼瞼 / ひずみセンサ |
研究実績の概要 |
8ヶ月齢のホルスタイン去勢雄3頭を用い、夕方の給餌開始(16:30)後2時間後から5時間の覚醒・睡眠状態を連続で記録した。脳波および眼電図による従来の覚醒・睡眠状態判別手法を用い、覚醒・まどろみ・ノンレム睡眠・レム睡眠を判別した。同時に、眼瞼に貼り付けたひずみセンサによって眼瞼動作を記録し、眼瞼動作のみでの覚醒・睡眠状態判別の精度を検討した。 前年度検討した加速度センサでは、眼瞼動作の判別は困難であったが、今年度検討したひずみセンサでは、レム睡眠特有の眼瞼のけいれん様動作を鋭敏に捉えることができた。3例のデータを取得済みであり、覚醒・睡眠状態判別の精度について現在検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ひずみセンサによってレム睡眠特有の眼瞼の痙攣様動作をとらえることができ、睡眠状態のセンシングによるウシの状態評価手法確立に向け、順調に検討が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
ひずみセンサを用いた睡眠状態のセンシングの精度について例数を重ねて検証を進める。一方で、様々な環境変化におけるウシの睡眠状態の変化について、センシング手法の確立の前に、行動学的手法による睡眠状態の変化を指標として、センシングすべき現象に関するデータ蓄積を急ぐ。
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次年度使用額が生じた理由 |
調達方法の工夫などにより、当初計画より経費の節約ができたため。
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次年度使用額の使用計画 |
ホルモン分析の件数を当初予定より増やす計画とし、分析関連の消耗品の購入に充てる。
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