小型の眼瞼(まぶた)動作センサを用いたウシの睡眠状態のセンシング技術を確立し、状態評価手法としての妥当性を検証することを目的とした。小型のひずみセンサを眼瞼に貼り付けることで、レム睡眠特有の眼瞼のけいれん様動作を鋭敏に捉えることができた。一方、極初期の炎症を再現した極低用量エンドトキシン(LPS)投与によって、ノンレム睡眠様休息行動の総持続時間が増加した。1回あたりの行動持続時間ではなく、生起回数の増加が、総持続時間の増加につながっていることも示された。したがって、ノンレムM睡眠様休息を指標として、初期の感染徴候を捉えることができるのではないかと考えられた。
|