ERストレス時に、ERからGolgi装置へのタンパク輸送が制御されることは予想されていたが、その調節機構は不明であった。本研究ではrER膜局在三量体Gi2タンパクが、ERからGolgi装置へのタンパク輸送は制御することから、ERストレス応答への関与を調べた。 三量体Gi2タンパクのノックダウンにより、ERストレスは抑制された。PERKは活性化されていたが、下流のCHOPは活性化されていなかった。またATF6の活性化は抑制されていた。この結果はERストレス応答へのrER膜局在三量体Gタンパクの関与を示し、アポトーシスを調節する新たなターゲットの発見につながると考えられる。
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