犬において心房細動(AF)の発現わずか30分後から、心房内(右心房内血)で血液性状の変化すなわち血小板機能と凝固能の亢進が認められるようになることが、全血血栓形成観測システム(T-TAS)を利用することで明らかとなった。また、この現象は、AFが持続する間も継続し、AFが停止すると1週間後には回復することも明らかとなった。しかしながら、これらの現象は、末梢(伏在静脈血)では明らかでなかった。 これらAFを呈する犬に対し、ダルテパリンならびにクロピドグレルのいずれかを投与したものの、心房内の血小板機能と凝固能の亢進を抑制することができなかった。
|