研究課題
平成27年度計画に対する実績は以下の通りである。実験1:仔イヌの発達に関わる母性因子として、11胎の出産直後からの養育行動を録画し、授乳や舐め行動等の解析を行った。また、出産3週間前から出産後5週間の母イヌの採尿をし、尿中コルチゾールの測定を行った。実験2:上記11胎48頭の仔イヌのストレス応答性実験を5週齢あるいは7週齢時に行った。実験3:11胎61頭の仔イヌの親和行動を4週齢から8週齢にわたって観察を行った。実験4:パピーウォーカーでの委託終了後、訓練センターに入所した個体54頭のコルチゾール測定のための採尿を行った。上記の通り、実験は計画通り進んでいる。引き続き、母イヌの養育行動が仔イヌの体重とストレス応答に関連している可能性が見えつつある。また、幼少期のストレス応答性が訓練時の評価に関連する傾向もみられている。現時点では予想に沿った結果が得られているといえる。仔犬の親和的行動に関しては引き続きデータ取得を行っている。
1: 当初の計画以上に進展している
すべての実験において、可能な限り実験を行っている。前年度以前のデータとあわせても、当初の予想通りの傾向を示している。
計画通り順調に、解析に必要なデータは取得されており、最終年度も特に変更等は必要ないと考えている。
フリーザー購入予定であったが、設置場所の確保等のために購入が次年度にずれ込んだため。
フリーザーはすでに購入、設置した。
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