コンドロイチン硫酸(CS)の骨格筋分化に対する制御能を明らかにするため、骨格筋の分化過程を再現できる筋芽細胞C2C12に5種類のCS(CS-A、B、C、Dおよ及びE)を添加し、一定期間分化誘導を行った。さらに、最も筋分化を抑制したCS種を使用し、濃度を変え分化誘導を行い。筋管中の核数から算出した筋管係数(FI)値を筋分化の評価指標とした。その結果、検索したすべてのCS種が筋管形成を抑制し、中でもCS-Eが顕著な抑制を示し、筋管の形成は濃度依存的であった。逆にCSプロテオグリカンのデコリンをC2C12でノックダウンすると、筋分化は逆に促進した。以上よりCSによる筋分化の制御機能が明らかとなった。
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