研究課題
基盤研究(C)
脳浮腫は頭部外傷性能損傷時にみられ、アストロサイトが膨潤することにより生じる。我々はこの膨潤にアストロサイトやミクログリアなどグリア細胞の活性化が関与することに着目し、新規神経保護・治療薬を開発することを目的として、その阻害薬を探索した。検討したなかで酢酸がグリア細胞の活性化を抑制し、浮腫を軽減することを見出した。作用機構として酸化ストレスを軽減することがわかった。得られた結果は、酢酸の外傷性能損傷治療薬としての可能性を示唆している。
農学