幹細胞の指標の一つであるside population (SP)細胞をつくり出す責任分子ABCトランスポーター・Bcrp1 (ABCG2)がES細胞における酸化ストレス応答で果たす役割について検討した。その結果、(1)ES細胞特異的なBcrp1 mRNAアイソフォームの転写活性化因子、(2)ES細胞でのBcrp1発現によるSP細胞亜集団の生成、(3)酸化ストレスに対するBcrp1の発現誘導と未分化維持、(4)3D-FISHによる初期胚とES細胞における核内クロマチン構造の視覚化などについて新たな知見が得られた。
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