同一のPDMS製マイクロウェル内でウシ卵子の体外成熟受精および胚培養を行うためマイクロウェルに微小流路を設置し、1個ずつ卵子を導入、微小流路を通じて培養液のウェル内での交換が可能かを検討したが、流路に卵子がはまり込むようになった。このため、代替法としてガス調節剤とウォーターバスを用いた簡易体外受精について検討したところ、1本の試験管内に卵子を導入し、培養液をピペットで交換するだけで胚盤胞を生産できるシステムの開発に成功した。また、胚発生観察(TLC)装置で個別の胚の発生を詳細に観察した。その結果、卵割のタイミングを本TLC装置で調べることで、ウシ体外受精胚の胚盤胞への発生を予測できた。
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