昆虫の神経ペプチド分泌機構におけるRabの機能を明らかにするために、複数のRabに焦点を合わせて、主に免疫組織化学的手法を用いて、次のことを本研究では明らかにした。(1)昆虫特異的なRabの内、RabX4がカイコの脳と神経分泌組織であるアラタ体の特定の細胞に局在した。(2)昆虫特異的なRabであるRabX6が精巣の外皮とオスの脳に特異的に局在した。dsRNAiによるRabX6のノックダウンは、精巣の成長を阻害した(3)アラタ体と脳で機能するRabと昆虫のinsulin-like peptideであるボンビキンの共局在性を明らかにした。
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