ジャガイモフロリゲンSP6Aタンパク質による塊茎誘導が、フロリゲンによる花成誘導と同様の分子機構によってなされていることを明らかにした。花成は、フロリゲンが14-3-3との相互作用を介して転写因子FDと複合体を形成して花芽形成遺伝子の転写を活性化することで誘導される。塊茎誘導においても、SP6A が14-3-3との相互作用を介してFDのホモログStFDL1と相互作用することが重要であることを、in vitroおよび in vivoの相互作用解析や形質転換ジャガイモの表現型解析によって明らかにした。また、花成に抑制的に働くTFL1のジャガイモホモログが塊茎抑制に働くことを明らかにした。
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