本研究ではシロイヌナズナApx2とHsfA2の強光応答における12-オキソフィトジエン酸(OPDA)の関与について調べるため、OPDAを合成できないfad3/fad7/fad8変異株を用いて解析した。その結果、強光照射1時間後のApx2およびHsfA2の転写レベルは野生株と比較して差は認められ無かったことから、1時間以内の誘導にはOPDAは関与していない事が示唆された。また、RNA-seq解析により野生株と比較してfad3/fad7/fad8で発現が1/2以下に減少していた遺伝子は239あり、これらの遺伝子の強光による発現誘導はOPDAを含むオキシリピン類により制御されている事が示唆された。
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