研究成果の概要 |
収束的合成経路に基づきCJ-12,950の全合成研究を行い、絶対立体化学の確定には至らなかったが、可能性のあるジアステレオマーの一つを全合成することに成功し、CJ-12,950の合成経路を開拓することができた。合成の基盤となる不斉中心の構築は、Sharpless不斉エポキシ化、Keckの不斉アリル化によって高立体選択性にて行った。また、大環状ラクトンの構築にはZhan-1b触媒を用いた閉環メタセシスが有効であり、環外のアミド部分の連結については[Cp*RhCl2]2を用いたビニルボロン酸ピナコールエステルとピバロイロキシアミドのカップリング反応が適用可能であることを見出した。
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