現在、ガン細胞選択的に作用する抗ガン剤の標的として、DNA修復機構のG2 checkpointが注目を浴びており、北里大学においてその特異的阻害剤である新規天然物habiterpenol(1)が発見された。そこで1の効率的な全合成経路を確立し、全合成経路を応用した構造活性相関研究を通じて、より優れたG2 checkpoint選択的阻害剤を開発することを目的として全合成研究に着手した。当初の合成計画通りに研究は進まなかったが、改良を続けた結果、1の全合成完了の一歩手前の重要中間体の合成まで達成することができた。
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