研究課題
基盤研究(C)
ニグリカノシドは、脂肪酸2分子が第二級炭素間でエーテル結合した脂肪酸二量体に、糖がエーテル結合した特異な構造の糖脂質であり、強力な抗腫瘍活性を示している。ジエポキシドエステルのエステルを加水分解した後、TsOHを作用させることにより、δ-ラクトンの形成およびエーテル結合の形成が一挙に進行し、ヒドロキシテトラヒドロフランを得ることに成功した。この化合物の11位、10’位の炭素結合を切断することができれば、ニグリカノシドの脂肪酸部に相当する立体化学を持つ化合物を合成することが可能である。
化学系薬学