「誘起CD励起子法」をより汎用性の高い絶対配置決定法とすること目指し、以下の結果を得た。(1)計12種の2-naphthalenol類を光学活性体として合成し、それらのビナフチル誘導体のCDスペクトルの挙動について検討した。6種のdecahydro-4a-methyl-2-naphthalenol類においては予想通り、2位S体は正の、R体は負のキラリティーが観測されたが、他の2種においては逆のキラリティーが観測された。(2) 高いメラニン生成抑制効果があるロドデノールに本法を適用できることが明らかとなった。
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