ジオール類の保護基であるメチレンアセタールの新規変換反応について研究を行い、以下の成果を得た。 (1)メチレンアセタールに対してフェニルチオトリメチルシランとN-ブロモスクシンイミドを作用させることで新規開裂反応が進行し、対応するブロモホルメート体が得られることを見いだした。(2)ブロモホルメート体をNaOMeで処理することにより、対応するエポキシド体へと変換することに成功し、さらにメチレンアセタール体からの一段階での変換にも成功した。(3)アミノアルコール由来のメチレンアセタール体でも同様の反応が進行することを見いだした。
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