フェロセン単分子膜修飾電極に吸着した非イオン性高分子を電気化学応答によって放出できることが示された。また、色素含有デンドリマー混合溶液とアニオン性高分子を用いて色素内包デンドリマー交互累積膜を作製できることがわかった。色素内包デンドリマー交互累積膜を用いることで、積層数が増やすことで取り込まれた色素の放出速度を抑制できることがわかった。本法を用いることで積層操作数を調節することで膜内部からの化合物の放出速度を任意に制御できる可能性が示唆された。これらの方法を組み合わせることで電気応答と放出速度を制御した薬物放出システムへの応用が期待される。
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