Computer-aided engineering(CAE)により錠剤内部に残留する応力分布を推定し、錠剤の重要品質特性(critical quality attributes: CQA)に及ぼす影響を検討した。主薬および賦形剤の配合比を変化させた粉体あるいは顆粒を製し、その圧縮過程をDrucker-Prager cap (DPC)モデルにより定義した。DPCパラメータを導入した有限要素法により、各種錠剤に残留する応力を推算した。これら錠剤のCQAとして引張強度と崩壊時間を測定した。その結果、CQAは残留応力により高精度に予測され、錠剤設計におけるCAEシミュレーションの有用性が確認された。
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