研究課題
基盤研究(C)
インチューブ固相マイクロ抽出(SPME)法と LC-MS/MS法の連結により、複数の酸化ストレスバイオマーカーを同時計測するオンライン自動分析法を開発した。脂質、DNA及び蛋白質の酸化でそれぞれ生じる8-イソプロスタン、8-OHdG及び3-ニトロチロシンを分析対象として、インチューブSPME及びLC-MS/MS条件を最適化した。本法は、簡便迅速かつ選択的高感度であり、面倒な前処理なしに尿や唾液、毛髪試料中の微量の酸化ストレス及び関連バイオマーカーの非侵襲的分析に応用できた。本法は、喫煙などによる健康影響の包括的評価法として有用であり、酸化ストレス関連疾患の予防と早期診断への応用が期待される。
医歯薬学(薬学・物理系薬学)