Caffeine-Oxalic acid及びCaffeine-Malonic acidの共結晶体の精密構造解析により、Malonic acidにより構築されるCaffeine共結晶体は、Oxalic acidにより構築されるCaffeine共結晶体に比べて弱い水素結合により構築されていることが定量的に分かった。本研究による共結晶体の物理量の可視化法は、熱・湿度安定性や溶解性などを制御している分子間相互作用を定量的に解析することができる。これらは、医薬品共結晶体の迅速な安定性予測や効率的な分子設計が可能であり、今後、新規医薬品の物性を制御する標準的な技術として発展することが期待される。
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