研究成果の概要 |
ホスファチジルイノシトール3,5-二リン酸(PI(3,5)P2)の中枢神経系における生理機能を解明するため、唯一の合成酵素、ホスファチジルイノシトール3-リン酸5-キナーゼ(PIPKIII)の遺伝子欠損マウスを独自に作製し、解析を行った。その結果、PI(3,5)P2が中枢神経系において、髄鞘形成という極めて重要な生理機能を制御することが明らかとなった。さらに細胞系譜特異的な遺伝子欠損を導くことで、PIPKIIIが神経細胞ではなく、グリア細胞の一つオリゴデンドロサイトにおいて重要な役割を持つことを見出した。
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