当研究グループは加齢とともに増加する老化関連T細胞(SA-T)を発見・同定してきた。本研究では、老齢マウス、種々の疾患モデルマウスにおけるSA-Tの機能を解析した。老齢マウスにおいてSA-Tの増加および胚中心反応の増加を確認し、一部の個体で自己抗体の上昇を認めた。同様に自己免疫疾患モデルマウスであるNZB/W-F1マウスでは、野生型マウスと比較して非常に若い時期からのSA-Tの増加、胚中心反応の増加と自己抗体産生を認めた。興味深いことに、B細胞を欠損するマウスの解析では、老齢個体であるにも関わらずSA-Tがほとんど存在しないことが明らかとなった。
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