ヒト由来脂肪細胞の褐色化(Browning)とそのメカニズムの解明を目指し、誘導因子の候補となる種々のシグナル分子について効果を解析した。各種脂肪酸、植物ポリフェノール、FGF21、Irisinなど、誘導因子のスクリーニングを行った。ドコサヘキサエン酸、Quercetin処理により、脂肪滴タンパク質Perilipinの組成に変化が認められ、脂肪蓄積が抑制されたが、BATマーカーUCP1の発現には変化はなかった。一方、細胞のIrisinおよびFGF21処理によりPerilipinの組成が変化し、さらにUCP1の発現上昇が認められた。
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