銅結合タンパク質であり、メラニン合成の主要酵素であるチロシナーゼの銅濃度依存的な活性発現制御および発現量調節の分子機構を明らかにする目的で研究を行った。その結果、チロシナーゼを特異的にユビキチン化するユビキチンリガーゼRNF152を同定した。RNF152は別のメラニン合成酵素であるTyrp-1には相互作用・ユビキチン化を示さないことから、チロシナーゼの発現量・細胞内局在制御によるメラニン合成調節に関与することが示唆された。チロシナーゼの活性発現・発現量調節が銅輸送体であるCRT1・ATP7Bにより制御されている可能性について検討を行ったが解明には至らなかった。
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