一次知覚神経のCav3.2 T型カルシウムチャネル(Tチャネル)は、体性痛、内臓痛、神経障害性疼痛などの痛みの発症に寄与することが知られている。本研究では始めに、種々の疼痛モデルを用いて、新規Tチャネル阻害薬RQ-00311651の鎮痛効果を検討し、この化合物が中枢抑制作用の少ない経口投与可能な鎮痛薬となりうることを報告した。また、我々が以前に報告している第5腰神経切断誘起神経障害性疼痛ラットにおける一次知覚神経のCav3.2発現増加に、転写因子Egr-1および脱ユビキチン化酵素USP5の発現増加を介したCav3.2の転写促進およびプロテアソーム分解抑制が関与することを明らかにした。
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