希少糖のD-アロースには活性酸素産生抑制作用があり、また、糖代謝や脂質代謝効果も期待できる。今回の研究により、D-アロースには細胞や組織の還元性を高めることがメタボローム解析などにより明らかになった。またD-アロースによりTXNIP(Thioredoxin Interacting Protein)の発現が高まることが示された。TXNIPの発現およびリン酸化はMAPKシグナル系により制御されていることが分かった。またD-アロースは脳血液関門を通過すること、安全性には問題がないことが明らかになった。これらによりD-アロースを応用する基盤を作ることができた。
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