研究課題
基盤研究(C)
Enoyl-acyl carrier protein reductase (pfFabI)はマラリア発症前段階の肝臓細胞内で原虫が分裂増殖する際に必須の脂肪酸合成酵素の一つであり、本酵素阻害によりマラリア予防、伝播阻止が期待される。微生物代謝産物の探索から、pfFabI阻害物質を14化合物見出した。特に放線菌 K12-0828の培養液から得られたcomplestatin類が最も強い阻害活性を示し、加えて肝臓ステージマラリア原虫に対しても同等の効果を示すことが明らかとなった。本研究により見出された化合物のpfFabI阻害活性、肝臓ステージマラリア原虫に対する効果は新たな知見であった。
寄生虫学 生化学