研究成果の概要 |
赤痢アメーバ原虫が大腸に寄生して起こる赤痢アメーバ症は、全世界に約4,000万人以上の感染者が存在し、途上国では多数の死者が出ている深刻な感染症である。長年治療に用いられている薬に対する耐性原虫の出現が危惧されているため、新たな治療薬の開発を目的とし、赤痢アメーバに特異的な酵素であるシステイン合成酵素を標的として、選択的な阻害化合物を微生物培養液から探索した。18,000を超える微生物培養液の中から活性を示すものを選択し、システイン合成酵素を阻害することで赤痢アメーバを死滅させると推定される化合物ペンコライドを見出した。
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