テイ-サックス病の原因酵素であるHex Aを標的酵素としたライブラリースクリーニングを実施した。その結果、Hex Aは、基質認識が寛容であり、イミノ糖の環サイズを変えても高い親和性を示す事が明らかになった。その中でプロリンアミド型イミノ糖に特に強力な親和性が認められた。そこで全16種の異性体について構造活性相関を検討した結果、(2S, 3R) -コンフィグレーションを取ることが強い認識に必須であることが明らかになった。最も強力な親和性を示したDMDP amideは、濃度依存的に変異酵素の熱安定性を向上させるとともにテイ-サックス病患者由来線維芽細胞内の酵素活性を約 15 倍程度上昇させた。
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