医療用タンパク質生産用の新規Good Manufacturing Practice (GMP) 対応ヒト細胞株を樹立するために、まず非GMP環境下でヒト末梢血リンパ球から不死化細胞を樹立する条件を確立した。また、それらの条件をGMP用に改良し、長期培養可能なヒトBリンパ球様クローンの取得に成功した。成熟Bリンパ球は小胞体が発達しているため、取得したクローンは主に分泌タンパク質の生産に有効と考えられた。今後さらに細胞の無血清培養やタンパク質生産性増強によって、ヒト細胞を用いた医療用タンパク質の生産実用化につながると考えられる。
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