UBIAD1は、摂取されたビタミンK類縁体を体内でメナキノン4に変換する酵素である。本研究では血管におけるUBIAD1の生理的意義を解明することを目的として、Transgelin(SM22α)-Creリコンビナーゼ発現マウスにUbiad1 flox/flox マウスを交配させて血管特異的Ubiad1遺伝子欠損マウス(Ubiad1-V-KO)を作出した。Ubiad1-V-KOはメンデルの法則に従って出生したが、生後6~8週目には胸水貯留で全てのUbiad1-V-KOが死亡した。また、Ubiad1-V-KOでは大動脈の弾性繊維異常と心室心筋形成不全が起こり、血圧上昇と心拍数の低下も観察された。
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