乳酸菌Lactobacillus caseiのゲノムDNA上に発見した抗炎症作用を示す14種のオリゴDNA中で最も高頻度に含まれるODN 7F (TTTTGCCG)が上皮細胞および免疫細胞において抗炎症作用を示し、IBDモデルマウスの症状を軽減したことより、7Fが新たなIBD予防・治療薬となる可能性が示した。さらに、7Fの抗炎症作用にはTLR9が関与すること、また、その作用の発現にはTLR9だけではなくHsp90を介したHsp70の発現増加が重要であることなど、抗炎症作用の機序の一部を明らかにし、乳酸菌から特定した抗炎症作用を持つODNの創薬への可能性を示した。
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