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2015 年度 実施状況報告書

細胞チップを用いた細胞機能解析を可能とするマラリア迅速・高感度検出システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 26460186
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

八代 聖基  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 健康工学研究部門, 主任研究員 (90399155)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード細胞チップ / マラリア原虫 / 感染症
研究実績の概要

マラリアの制圧戦略の一つに、早期発見(診断)と適切な早期治療が提唱されている。しかし、適切な早期治療へと繋がる早期発見に関しては問題点が多い。そこで申請者は、これまで研究を進めている細胞チップとマラリア寄生原理を利用した、高感度・迅速・簡易なマラリア検出技術を基礎として、細胞チップ上のチャンバー内で分子生物学、生化学の反応を行うことでマラリア原虫種同定法の確立およびハイスループットな抗マラリア薬スクリーニング法(薬剤耐性試験法)の構築を目指す。これにより早期発見、治療の方向性を決める様な原虫種、薬剤耐性といった細胞機能解析を一気通貫的に行うことができ、適切な早期治療へ繋げることができる。
本年度は特にチャンバー系を大きくすることで培養用に適した細胞チップを作成し(企業に依頼)、径を大きくしても赤血球が一定数正確に格納、整列するか、これまでの方法どおりマラリア検出可能か評価、改善を行いとともに、細胞チップでの最適な培養条件の検討を行なった。また本研究計画からは外れるが、これまでに開発したマラリア検出用細胞チップ(細胞を100個ずつ整列)評価に向け外国との倫理委委員会審査を本実験にも拡大適用できる事を見越しながら先方との話し合いを継続し、実際のマラリア患者サンプルを入手測定の準備を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画に従い、初年度(平成26年度)、本年度(平成27年度)と研究を遂行し細胞チップ上のチャンバー内で分子生物学、生化学の反応を行うことでマラリア原虫種同定法の確立およびハイスループットな抗マラリア薬スクリーニング法の基礎原理を概ね構築する事ができている。この点でおおむね順調に進展していると考えている。

今後の研究の推進方策

この基礎原理をマラリア原虫の薬剤を使って、本来の培養シャーレで行っている事を細胞チップで評価検討する必要がある。また本技術はマラリア患者サンプルで行うことができて社会で使える技術として完成すると考えている事から、実際に海外のマラリア患者の血液サンプルを入手し、評価を行う(来年度中にそこまで達成することは難しいかもしれないが)事を目標に、海外の研究者、国際医療機関に働きかけを行うことを考えている。

次年度使用額が生じた理由

前年度の使用が実験家遂行において少額だったため、その分が今年度残る結果となっている。本年度はある程度経過う通り使用できたと考えている。

次年度使用額の使用計画

来年度は、細胞チップを反応条件に見合ったデザインの変更を考えている。細胞チップのデザイン変更には金型の変更を必要とするため、消耗物品費が高額になるもと考えており、実験遂行のために全額期間内に使用を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Development of cell microarrayI chip for rapid and high sensitive malaria diagnosis2015

    • 著者名/発表者名
      Shouki YATSUSHIRO
    • 学会等名
      Pacifichem 2015 meeting
    • 発表場所
      ハワイ(ホノルル)
    • 年月日
      2015-12-15 – 2015-12-20
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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