研究課題
昨年度までに、腎移植術後早期にCYP3A5 *3/*3アレルを有する患者において、免疫抑制薬であるタクロリムスの血中濃度が一過性に上昇することを明らかにした。腎移植術後早期に一過性の炎症性サイトカインの上昇が知られていることから、本年度は、炎症性サイトカインのインターロイキン-6(IL-6)がCYP3Aの発現に及ぼす影響について検討を行った。ヒト肝癌由来のHepG2細胞にIL-6を暴露させると、時間依存的なCYP3A4及びCYP3A5 mRNA発現量の低下が認められた。以上から、CYP3A5 *3/*3アレルを有する患者における血中タクロリムス濃度の一過性の上昇の要因として、IL-6を介したCYP3A4発現量の低下が関与している可能性が示唆された。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件)
Journal of Pharmaceutical Health Care and Sciences
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
10.1186/s40780-017-0081-z
Cancer Chemotherapy and Pharmacology
10.1007/s00280-017-3296-7
Acute Medicine & Surgery
10.1002/ams2.277
Digestive Surgery
10.1159/000456627
Journal of Global Antimicrobial Resistance
巻: 7 ページ: 19-23
10.1016/j.jgar.2016.07.002
Drug Metabolism and Disposition
巻: 44 ページ: 1543-1549
10.1124/dmd.116.070722
Clinical Therapeutics
巻: 38 ページ: 1537-1541
10.1016/j.clinthera.2016.04.034
Transplantation Proceedings
巻: 48 ページ: 1087-1094
10.1016/j.transproceed.2016.02.012
Cancer Medicine
巻: 5 ページ: 1004-1012
10.1002/cam4.658