クルクミンとは、ポリフェノールの一種で、ウコンなどに含まれている黄色の色素成分である。本研究では、環境要因の一つとしてクルクミンによるBCRP基質薬物(SASP)の体内動態への影響を評価した。その結果、4-5日前のクルクミン投与ではSASP体内動態への影響は認めなかった。その一方で、小腸から分泌された血漿中exoxome内のmiRNA(miR-328)発現量とSASPのAUCとの間には有意な正の相関(P < 0.05)を認めたことから、exosome中のmiR-328発現量は生体内におけるBCRP機能予測のバイオマーカーとなる可能性が示された。
|