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2016 年度 実績報告書

院内製剤への応用を目指した新規リオトロピック液晶外用剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26460225
研究機関静岡県立大学

研究代表者

内野 智信  静岡県立大学, 薬学部, 講師 (40345228)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード液晶 / へキソソーム / 角層 / 放射光X線回折測定 / 共焦点レーザー顕微鏡
研究実績の概要

本年度は、これまでに検討してきたセラキルアルコールを用いて調製したヘキサゴナル液晶の水分散体であるへキソソーム(HEX)の薬物経皮吸収性改善のメカニズムについて、以下の二つの方法で検討した。
1.共焦点レーザー顕微鏡を用いた蛍光標識HEXの皮膚浸透性評価
ヘキサゴナル液晶の脂質鎖のモデルとして赤色蛍光物質のローダミンが結合したリン脂質、脂溶性薬物のモデルとして緑色蛍光をもつクマリン6をそれぞれ構成成分の1および0.05%封入した蛍光標識FLU封入HEXを調製し、フランツセルにセットしたヘアレスマウス皮膚に適用した。適用から0.5および2時間後の皮膚切片を共焦点レーザー顕微鏡で観察したところ、0.5時間後ではローダミン結合リン脂質とクマリン6は角層表面に存在していたが、2時間後ではクマリン6は表皮まで浸透していたもののローダミン結合リン脂質は角層にとどまっていた。よって、封入薬物は角層でへキソソームから放出されていることが示唆された。
2.放射光X線回折測定による角層浸透過程におけるフルルビプロフェン(FLU)封入HEXと角層の相互作用評価
SPring-8のBL40B2を使用し、フルルビプロフェン封入HEXをヘアレスマウス角層に適用したところ、適用後に細胞間脂質の長周期ラメラ構造の膨潤が認められた。また、適用後にHEX由来のピークが二つに分裂した。このことから適用したHEXは長周期ラメラの構造を浸透過程で乱すこと、また、角層表面でHEXがフルルビプロフェンを放出することによりHEXのピークが二つに分裂することが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] Leiden University(オランダ)

    • 国名
      オランダ
    • 外国機関名
      Leiden University
  • [学会発表] 薬物封入へキソソームの皮膚浸透メカニズムの検討2017

    • 著者名/発表者名
      内野 智信、加藤 彩、八田 一郎、宮嵜 靖則、 村田 明子、佐々木 康太、鈴木 誠規、賀川 義之
    • 学会等名
      日本薬剤学会第32年会
    • 発表場所
      ソニックシティ(埼玉)
    • 年月日
      2017-05-11 – 2017-05-13

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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