スギ花粉症特異的減感作療法を目指した徐放性製剤の開発を見据え,本法に有効な日本スギ花粉主要アレルゲン抗原Cry J1のアレルゲン量・放出速度の検討,徐放性マイクロスフェアの調製とCry j 1長期安定性評価を行った.CryJ1を感作したマウスにおいて,132 ng/day の速度でCryJ1を4週間持続投与することで免疫寛容が起こる可能性が示唆された.また,ゼロ次で徐放性を示すPLAPEG9604Hを用いたマイクロスフェアの調製に成功し,長期インキュベート後惹起されるCryJ1の構造変化は体内の減感作に影響を及ぼさないことが示唆された.
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