アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARBs)が、アラキドン酸代謝物であるエイコサノイド類(エポキシエイコサトリエン酸類およびジヒドロキシエイコサトリエン酸類)の血清中濃度に及ぼす影響について患者を対象に検討した。多変量解析の結果、eGFR(推定GFR)は血清中エイコサノイド類濃度と有意な負の相関があること、ARBs服用により血清中エイコサノイド類濃度は有意に低下することが示された。また、ARBs服用の有無に関わらず、高血圧患者では血清中エイコサノイド類濃度が有意に低下していることが明らかとなった。
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